竹中マユミ おはなしぼっこ文庫

あらためて感謝を

桜の綺麗な季節になりました。
そんな中、家の大掃除をはじめています。
掃除は好きなほう。
年に一度する大掃除は、
いつもは年末に何日もかけてしていたけど、
この年末が時間がとれず、
(そんな気分にもなれず)
いまなのです。

どの棚も把握しなおすように、
綺麗にして、
カビがでないように換気をしたり、
あちこちにある積読をやめて、立てて並べてみたり、
色々と、掃除や整理がもっとしやすい配置にしてみたり。
こうして、家の中を把握しなおしています。

把握しなおすって、変でしょう?
旦那さんには言えません(笑)。

絵本やお話の仕事は、
こことは違う世界をつくるせいか、
そこにずいぶんといるのですね。
で、そこにずっといると、こちらがおろそかになり、
こちらばかりしていると、
そこが散漫になってしまったり…

バランスなのか、といまさら感じています。
何年やってるんだよ、っていう話です。

今回はとくにで、
去年の夏からずっと集中しておりました。
ブログもインスタも更新せず、
インスタにかぎっては非公開にしてしまうという
こもりぶりです。
情けないのですが。。
私ってちょっと面倒くさい人なんだって
わかった気がして、
これも何年やってるんだよ、っていう話です。

お知らせしていた方には、
発売が6月と伝えていたかと思うのですが、
いくつか調整を加えて、
9月発売(それか8月末)になるかと思います。

またちゃんとお知らせさせてくださいね。
版元は、偕成社さんより。
絵本というより、小さな読み物。
読み物というより、ちょっと長めの絵本。
この曖昧な中にいる気がしています。
前作の『ひゃっくん』と同じサイズです。


『ひゃっくん』(偕成社)で、少しお話をしておきたいことが。
あのお話は、文章が横書きで、左綴じで進められていきます。
読み物だとしたら、
だいたいが縦書きの右綴じになりますが、
最近の子どもたちが、
横書きのほうが読むとかそういうことからですか、
という質問がときどきあります。
これは、そのあたりのことを考えてああなっているのではなくて、
私が作ったラフがもともと、
32ページという絵本の体裁で提出していたことが発端です。

ただ、32ページにしてはボリュームがあって、
文章も絵もぱんぱんで、きゅうくつそうで、
そのラフを読んでくださった偕成社の社長が、
48ページにしてみたらと言ってくださり、
そのまま8見開き増やしたら、
なんとようやく息をしたように、
あのお話が空間と一緒にのびのびしはじめ、
少し「旅」の部分を増やすこともできて、
そうして、横書きのまま、
ああいう形になったという訳なのです。

横書きだと、縦書きとはまた違った構図や
めくりの楽しさができたりして、
そのあたりも味わっていただけたらと思います。

新作も、小学校一年生からです。
久しぶりの出版です。
ありがたいです、本当に。


そしてここ、『おはなしぼっこ文庫』のブログも、
一度このあたりで区切りをつけようと思います。
新しく場所を変えて、
たぶんnoteになると思うのですが
(このブログはリンクさせます)、
また書きますので、お知らせさせてくださいね。


本当に描いてばかりいたので、
写真も、仕事でつかうものしか撮っていなくて、
ほかは、ときどきモモと、
ときどき食べた外食の写真しかなくて、
それがオムライスばかりで。
何故だ。

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散らかっていますが、
ぼっこの本棚、ずいぶん前に撮ってあったもの。
ここも、年に一度掃除をしています。
ホコリをとったり、本を拭いたりしていると、
ときどきアイデアがわいてきたりもして、
これまで作られてきた本に
たくさん支えられているんだと思います。

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家庭文庫はおそらくもう再開できないけれど、
あの頃いただいた感触を、感動を、
ぐったりもした疲れを(笑)、
今でも思い出すように作っています。
忘れません。

ありがとうございました。
関係者みなさまに、
このブログを読んでくださっていたみなさまに、
あらためて心から感謝し、
御礼申し上げます。


竹中マユミ









# by ohanashibokko | 2022-04-07 11:22 | たけまゆ

コロナ禍という中で

2021年がはじまりました。
お元気ですか。
去年の今頃は、コロナでこんなにも
変化した日常が続いているなんて
思ってもみませんでした。

テレビを見る、ネットや新聞を読む、外出をする。
そのたびに目にする、感染者の数字やグラフ。
人と人との作られた距離。
人と離れなければいけない距離。
間に置かれたアクリルのパーテーション。
マスクや、フェイスシールドというもの。
今ではどこにでも置いてある消毒液。

毎回、不思議に思うのです。
見たことのない光景、
映画みたい。
そんなことを言ったら、医療従事者や
感染された方々に失礼ですよね。
でも、ずっとそんなふうに眺めています。

もちろん私も周りに迷惑をかけないように、
感染しないように努めていますが、
この景色、いつか懐かしむ日が来た時、
その時の空気って、どんなでしょうね。
きっと今までとは少し違くて、
新しい時代を、感じるのでしょうね。
がんばって、皆で、乗り越えたいですね。

まだまだ自由のきかない日々ですが、
どうかご自愛ください。
ささやかながら、ようやく私も
「アマビエ」を描いてみました。
ほんの少しでも、みなさまを守ってくれますように。


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『森のソーシャルディスタンス』、
子ども騙しみたいな気もしますが、
いえいえ、真剣に描きました(笑)。
また、ここは絵本作家らしく
「森」を題材に(笑)。

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去年もいろいろありました。
じつは家庭の事情で
自宅近くアパートに、
仕事部屋を借りていました。
この写真は暑い夏、本や仕事道具を移動させていた日。
自分だけのお部屋。
一人暮らしをしたことがなかったので、
いくら家庭の事情とはいえ、
ちょっとワクワク、楽しかった。
おもちゃみたいに生活に役立たないものを持ち込んで、
おままごとのような気分。
仕事や作業は集中できたかって?
うん、できた気がするのです。たぶん。
ただ、体力が続かなかった。
それからいろいろな流れも重なって、
このお部屋は約一年で引き払いました。
思い返せば、無念で、残念なこともあるのですが、
きっとこれでよかった。
そう思うことにしています。

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1月のくわのみ書房さんでの茶話会は
楽しかったですよ!
それぞれの分野で図書活動されている方々が
来てくださって、話がはずみます。
顔馴染みもあり、
お会いしたかった方もあり。
私自身、これまでを様々な角度で
振り返ることができました。
いらしてくださったみなさま、
くわのみ書房の那須さん、
本当にありがとうございました。

さて、コロナ自粛で、
私がさらに仲良くなったのは
このモモ様。
いつも一緒にいてくれてありがとう。
いい相棒をしてくれていますよ。

猫好きからいただいたキャットハウス。

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新しいキャットタワーで、
がっつり爪とぎ。
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例年に劣らず、写真を撮りためていなかったので、
モモでもう少しごまかしたいところですが(笑)
このへんで。

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コロナが落ち着いていた10月に、
同級生たちが開店した台湾カフェに足を運びました。
『四ツ谷一餅堂』(いっぴんどう)といいます。
タンドール窯で焼き上げた胡椒餅がなにより美味。
他にも台湾スイーツや、台湾茶、自家製豆乳で作った
シェントウジャン。
お店の雰囲気もとてもよくて、
彼らのおもてなしや活力に、お口もお腹もほっこりしますよ。

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そして最後、
昨年も『ひゃっくん』(偕成社)が重版になりました。
今回は、未来屋書店さん、TSUTAYA書店さんの
夏のすいせん図書に選んでいただけました。
これで四年続けて、この時期に重版していただいています。
ありがたいです、本当に。

さあ、でも、新作を、ですよね。
コロナで自由がきかないぶん、
せめて心くらいは自由にと、
今年も創作に励もうと思います。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします!










# by ohanashibokko | 2021-01-03 16:06 | 一年のまとめ

2020年もよろしくお願いいたします。

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寒い日が続いてますが、
みなさまお元気ですか。
さあ、2020年になってしまったと、
少しでも生きてますのお知らせとして、
去年のまとめをここに書こうと、
スマホのカメラロールに保存された写真を
何度も上下にスクロールさせてみたのですが、
どうにもネタになるものがなく、
おかしいなと、また何度も
スクロールしてみるのですが。
おかしい。
去年、私の中ではとても
いろいろなことをしてきたつもりなのですが、
実際、表面的にはまだ地面下にもぐっての
出来事だったのねと、
ようやく気がつきました。

夢中でもろもろ作業してきましたが、
いつか表面に、外の世界にだせるよう、
今年も引き続き努めてまいります。

でも、せめて去年の出来事、
ほんの少しですが。

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11月、お友達の絵本作家の、
はせがわさとみさんと、加藤志異さんと、
大田区の平和島で行われた
「OTAふれあいフェスタ」にて、
読み聞かせのイベントに参加してきました。

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大田区での大きなイベントということで、
あらゆるジャンルの方々が集まって
会場は大盛況。
その一角の絵本コーナーでなにかできないかと
依頼をいただいたので
行ってまいりましたが、
賑やかな場所で読み聞かせって、
なかなかうまくいきませんね。
声が届かなく、準備もままならない状況下、
メガホンを持って読み聞かせという初体験。
お客さまもすごくたくさんというわけでもなく、
途中で競艇が始まってしまったり、
ヒーローイベントが始まってしまったり…
てんてこまいでした。
写真も載せたかったところですが、
なにしろメガホン…(涙)。
あまりいい画ではなかったので
やめておきますね。

でも、はせがわさんや加藤さんと、
楽しい時間が過ごせたことは間違いなく、
お二人から刺激もおおいにいただきました。
遊びに来ていただいた方々にも、
本当に感謝です。
ありがとうございました!


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それから、これも11月。
静岡の三島、それから沼津へ行ってきました。
沼津のグリムさんで、
伺いたいイベントがあったので、
それなら、近くの三島でえほんやさんを
はじめた絵本作家の江頭さんのお店にも寄ってみたいと、
蔵の図書館の安井さんと小旅行。
旅行はそんなに得意ではないのだけど、
いい空気に、綺麗な水。
身体が生き返るようでした。
写真は三島の原平衛川。
すきとおった湧水の川を歩いているだけで
心あらわれた気持ちになりました。

沼津のグリムさんも、とてもよかった!
店主の飯塚さんの本への愛情と
お人柄が、新しい地でもすでに根を張っていて、
さすがと感服です。


それにしても、年に数回もない更新、
これはいかんと思うので、
来年はもっと気づいたら写真を撮って、
見てもらえる価値のあるブログに
していけるようにがんばります。

お知らせがひとつ。
1月25日に、くわのみ書房さんで
茶話会のゲストで呼んでいただいています。
お近くでお時間ある方いらっしゃいましたら、
ぜひいらしてくださいね。
『ひゃっくん』のことや、創作のこと、
楽しくいろいろお話できればと思います。

そう、『ひゃっくん』といえば、
去年も夏休みの推薦図書に
選んでいただけました。
京都府、群馬県、名古屋です。
ありがたいことに
これに伴って重版もさせていただくことが
でしましたよ。
感謝、感謝です。

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今年はとにかく、
アウトプットするということを軸に、
いろいろなものを自分のなかから
さらに拾い集め、取り出し、
それを形にすることに力を注いでいきたい。
そう思うのはじつは去年、
プライベートの環境が
大きく変わったせいなのか、または、
読書、本を読むことに
かなりの時間注力し続けたせいかもしれませんが、
今年はそれらを踏まえた上での
創作に注力したい気持ちでいっぱいです。
精進してまいります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

竹中マユミ

 


# by ohanashibokko | 2020-01-05 01:15 | 一年のまとめ

今年もよろしくお願いいたします

昨年はイラストや、
やっぱり『ひゃっくん』関係で、
主に仕事をさせていただきました。

10月に発売された、
小学館『語りかけ育児百科 3歳のえほん』
では、どろんこ遊びのページを。

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ここにネームもしっかり入って、
見開きいっぱいに、
どろんこ遊びをいろいろ散りばめてあります。
楽しかったですよね、どろんこ遊び。
どろんこって、意外とふかふかしていて。

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他にも楽しいページ盛りだくさんです。
店頭で見かけた際はぜひともです。

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それから、昨年も『ひゃっくん』が、
夏の推薦図書に選んでいただけました。
山梨県と福井県、
それからトーハンプラスという中にも
選んでいただけて、本当に感謝、感謝です。
私もなにか読み聞かせがあれば、
ひゃっくんを持ってでかけ、
いろいろな方々とお会いすることができました。
ありがとうございました。

今年はもう少し、踏み込んで、
創作を進めていこうと思います。

それから、読書も変わらずに。
むしろ去年より読めるといいな。
読みたい本が、たくさんあるのです。

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百(モモ)も、8歳になりました。
人間でいうと、とうとう私を越してしまった。
ずっと生きていてほしいのだけど。
私よりも長く。
でも変わらず元気ですよ。
ここ数年、スマホで写真を撮ろうとすると、
ものすごくふて顔の、おブスになるので、
ずいぶん撮れなくなったのだけど、
デジカメを引っ張り出して向けてみたら、
大丈夫でした。

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木にやってくる鳥に興味しんしん。

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ねえ、そんなにニャアニャア言ったら、
鳥さん逃げちゃうよ。

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と、ここではたと私の存在に気づいて、
怒り顔(笑)。
「ニャに見てるのよ!」
失礼しました。

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昨年もたいへんお世話になり、
ありがとうございました。
家族もモモも、元気です。

今年も精進してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。




# by ohanashibokko | 2019-01-04 15:21

読書推進フォーラム

12月。
船橋市の読書推進フォーラム、
『絵本や本からのおくりもの』に、
パネラーとして参加してきました。

船橋市葛飾公民館にて。
師走の最中、
忙しい中足を運んでくださった方々もいて、
お会いできて本当に嬉しかったです。

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まず基調講演中の田島征彦さん。
私は田島さんにお会いするのは初めてでしたが、
お話も、さりげないお心遣いもとてもフランクで、
ユーモアもあって、会場にも笑いが絶え間なく。
生で観る『じごくのそうべえ』は、
迫力まんてん!面白かったですよ。

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そのあとに、田島征彦さん、
児童文学作家の小倉明さん、
児童書専門店グリムの店主の飯塚須磨子さん、
それから私の四人での、
『読書の現状とこれから』と題しての、
フォーラムに移り、
それぞれが語り、質疑応答でも
話し合いをした約1時間となりました。

私も少し自作にふれながらも、
先に出されていたお題に応える形でお話を。

・絵本や本の役割
・作品制作時に考えること、
    大切にしていること
・人々の読書への関心、購買
・これからの本づくり
    デジタル社会での絵本の役割


考えていたことの半分くらいしか
お話できませんでしたが、、、
それぞれみなさんのジャンルが個性的で、
各分野ごとのお話、考えさせられ、
楽しく有意義な時間でした。

そう、グリムの飯塚さんとは
久しぶりにお会いできました。
グリムさんは最初、船橋市にお店を立ち上げたのもあって、
昔からの長い付き合いの方々や、
同志の方々、お店のファンの方など、
飯塚さんを慕ってくる方がたくさんいて、
その中に私の知り合いもいたりして、
再会を喜んでいるみなさんの姿がまたよかった。
飯塚さんの活動の地道さに感服しながら、
また新しく沼津にオープンしたお店にも
いつか行きたいなと楽しみにしています。

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打ち上げでの田島さんと、今回主催の
NPOまちアート・夢虫の半田さん。
田島さんと、船橋市の小松菜ハイボールも
なかなかですね(笑)。
田島さん、美味しいけど、
ちょっとさっぱりしすぎじゃないかと言いながら、
楽しくお酒もいただきました。








# by ohanashibokko | 2019-01-04 14:12 | 一年のまとめ